スピニングリールのオーバーホール。ネジ1/8回転でリールは別物に変わります。

リール

こんにちは!キノピーです。

今回は「スピニングリールのオーバーホール。ネジ1/8回転でリールは別物に変わります」という内容で進めていこうと思います。

タイトルだけ見ると????な方が殆どだと思います。

タイトルだけ見て今回の内容が予測できる方は結構な変人(笑)

そんな方はここでお帰り下さい。そういう方たちから見れば「今更何言ってんだコイツ??」ってレベルの話でしかありません。

 

しかしブログやYoutubeで発信しているとここの話って結構知らない方が多いようなので今回の記事にさせて頂きました。

※僕なりの見解ですのでコレが絶対に正しいというわけでもありませんし、違う意見をお持ちの方を否定するつもりもありませんのでご理解ください。

 

 

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リールのボディを止めているネジの話

ダイワのモノコックボディ採用のリールやアブガルシア製のリール以外は通常、ボディはネジ3本、または4本で止められています。

そのネジを外すことで、ボディを開けることが出来、中のギア類にアクセスできます。

ここまでは自分でオーバーホールをされる方ならわかると思います。

ボディを開けた後はパーツ類を洗浄・注油して組み上げるわけですが、大事なのがここから!

 

 

ネジ1/8回転が大事な話

本当に慎重に1/8回転を見極める必要は全くありません。

それぐらいのネジの締め加減でリールの巻き感は別物になるという事を覚えておけばOKです。

「組み上げたらやたらゴリゴリする」「巻きが重い」「ハンドルを回している途中で一部ノイズが出る」などの症状は自分でオーバーホールをされる方なら誰しもが経験あると思います。

その原因の一つが「芯出しが出来ていない」という事なのですが、この芯出しを上手くする為のコツが「ネジ1/8回転の調整」なのです。

 

ドライブギアの芯出し

これはシマノの10ソアレCI4です。

ボディを止めているネジ3本が見えると思います。

分解したリールを組み上げるとき、どうやってネジを締めていますか?

1本ずつ一気に締めるのは論外です。ネジの締まり具合に偏りが生じてギアの芯が出ません。

もっとかみ砕いて言うと「ドライブギアが真っすぐに保持されていない状態」になります。

こうなると当然ですがスムーズに回転しません。

 

ネジ3本を少しずつ締めている方、もう一息です。

1度目のネジ締めはそれで大丈夫です。

大事なのは1度ネジを締めた後です。

 

この状態の時↓↓

ここで一度ハンドルを差して回してみましょう。

早く回したりスローに回したり・・・

芯出しが上手く出来ていないと、ハンドル1回転する間に巻きが軽くなったり重くなったり、時にはザラザラしたりなんかもします。

特にデッドスローで巻くと分かりやすいです。

このまま組み上げても良い状態にならないのは分かりますよね?

なのでここから調整します。

 

締まり切ったネジを全て半回転~1回転程緩めます。

緩めたら1/4回転ほど締めて、ハンドルを回して確認。

この段階で巻き心地に偏りがあったり、ノイズがあったりするならネジを締める順番を変えてみてください。

 

全体的にガタつくようならもう少しネジを締めてください。

この段階をクリアしたら残り1/4回転を締めます。

締めきったらハンドルを回して再度確認。

 

OKなら良いですが、この段階でも巻き心地に偏りが出たりノイズが出たりします。

そうなった場合はネジ1/8回転分緩めて再度締め直し。

上手くいかないなら何度でもやり直してください。

 

ネジを締める順番を変えたらあっさり解決することもあります。

もしどうしてもダメなら、それはギア類やベアリングが傷んでいるかもしれません。

ピニオンギアの芯出し

これはリールを上から見た図です。

ネジ5本が見えると思います。

この中の頭が大きい方の3本のネジがボディとローラークラッチを止めるためのネジです。

 

ローラークラッチはピニオンギアとの接触がある為、ここが真っすぐになっていないと巻きの不快感やノイズに繋がります。

因みにクラッチをOFFにした状態だと非接触になります。

クラッチをOFFにすると巻きが軽くなるのはその為です。

ここのネジの締め方もドライブギアの時と同様です。

個人的には、ドライブギアの時ほど神経質にならなくても大丈夫だと思います。

 

ローターの取り付け

ここまでやるつもりはありませんでしたがついでに・・・

余談ですが12アルテグラのローターを乗せています。

このアルテグラのローターは同年モデルのヴァンキッシュとほぼ同じ重量と非常に軽量です。

まあそれは置いといて・・・

ローターの取り付けも大切です。

 

写真の真ん中に見えるナット、きちんと締めましょう。

歪んだ状態で力づくで締めてはいけません(当たり前ですが・・・)

このリールではありませんが、過去にメーカーに出したリールが全然回らなくなって帰ってきたことがあります。

その原因がローターの取り付け不良でした。

プロでもやってしまうミスですので注意しましょう。

 

丁寧にやればどうってことはありません。

組み上げも最終段階に入り、気が抜けてしまうトコロですが最後まで気を抜いてはダメですよという事です(笑)

 

 

補足

ネジを最後まで締め切らず、緩く締めることで巻きを軽くするという方法もありますが止めておきましょう。ネジはきちんと締めるものです。

 

 

最後に

ちょっとマニアックな内容になりましたが、オーバーホールを始めて日の浅い方や、上手くいかなくて悩んでいる方には有益な記事になったのではないかと思います。

文面だけでは分かりづらい部分もあると思いますので、後日Youtubeでも解説出来たらと思いますが、撮影の事情でもしかしたら難しいかもしれません。

 

僕がオーバーホールで使っている道具の紹介記事も貼っておきます↓↓

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