ハードロック用ロッド着手。AK9860でベイトロッドを作る!

ロッドビルド

遂に手を付けた。ハードロック用ベイトロッド。

以前オオモンハタに切られてからというもの、新しいロッドの必要性をひしひしと感じていました。

もちろん買う気は全くなく、作る一択。

 

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ブランク選び

今回は、過去にないレベルでブランク選びに時間が掛かりました。

元々はそんなにヘビーにするつもりはなかったのでAK9040で作るつもりでした。

しかしよくよく考えてみると、投げられるウエイトの上限が40gではちと軽すぎる・・・

ドリームシャッドの5インチが約20gあるのだから、上限40gのロッドでは20gまでのジグヘッドしか使えない計算になります。

(使えるウエイトの上限はブランクだけでなく、設計で変動するので一概には言えないが)

 

それでは対応できる状況に限りが出てしまいます・・・

それに、僕のホームとする地域ではオオモンハタ以外にも様々な強敵ロックフィッシュが棲息していますが、そんな強敵たちと対峙することも考えるとAK9040ではパワー不足になる可能性がありました。

 

次に考えたのがAK9060。

しかし冷静に考えてみると、僕のメインとするフィールドでは9フィートでは短い。

一気に落ち込むブレイクを躱すには9フィートでは不安が残ります。

だったらAK1060にしよう。色々考えたがAK1060で行くことがほぼ決まっていました。

 

しかし注文直前になってあることに気付きます。

MAXウエイトが60gのブランクはもう1つあるのです。

AK9860。このブランクはアカメスペシャルシリーズとは違い、35tカーボンと40tカーボンのコンポジットブランクです。つまりオール40tブランクのアカメスペシャルより少々無理が出来る。

スペックを見ても分かりますが、AK1060のラインMAXが30lbなのに対しAK9860はMAX50lb。

最終目標であるスジアラを狙いに行く際はPEを3号にしようと考えているので、ラインMAXが30lbでは少し頼りない。

少し短くなってしまいますが色々考えた結果、ブランクはAK9860に決まりました。

 

 

ブランクはスペックだけで見てはいけないという話

上で散々ブランクのスペックの話をしているので今更こんな話をするのもアレですが、完成後のロッドスペックとメーカーが定めているブランクスペックは必ずしも一致しません。

 

ロッドのスペックはブランク、ガイドセッティング、リールシート・グリップの位置、スピニングorベイト等々様々な要素から決まります。

もっと細かい話をすると、ワインディングチェックの有無・サイズ・位置、アーバーの材質なども影響します。

 

そして忘れてはならないのが、使うアングラー。

どれだけの重さまで投げられるかどうかは技術次第ですし、どれだけ負荷を掛けられるかは体力と知識次第です。

ブランクのスペックはあくまでも目安でしかありません。

 

 

作製開始!

パーツが届いたらさっそく作業に取り掛かります。

まずはグリップの成型から。

マスキングテープを巻いてから切ると、まっすぐ切りやすいです。

切ったら電動ドライバーと紙やすりを使って成型。

今回は長いストレートグリップを加工する方法でやっていますが、あらかじめ成型されたグリップを使うほうが楽です。

ただし少し値段が高くなってしまいます・・・

 

グリップの成型が終わったらガイド以外を一気に組み上げます。

グリップの成型さえできてしまえば、ここまではすぐです。

 

リールシートの向きは注意。

スパインを出してから決める事!

今回はスパインの上にガイドを乗せる設計の為、リールシートの上側がスパインと一直線になるよう配置しました。

 

 

悩みに悩む、ガイドセッティング

大変なのはここから。

ガイドセッティング。

ブランク選びも苦労したが、ガイド選びもかなり苦労しました。

 

個数は?サイズは?種類は?

この長さのベイトロッドなんて富士工業の参考ガイドスペックにも載っていないし、店頭にもないので参考にできるものが何もありません・・・

しかもベイトキャスティングロッドを作るのは初めて。

分からないことだらけの中悩み続ける事、数十日。

 

ようやく、使うガイドと個数が決まりました。

細かい調整は作りながらします。

 

ベイトキャスティングロッドはガイドを付ける手順がスピニングとは違います。

僕はトップガイド側からガイドを決めていく派でしたが、ベイトはそういうわけにはいきません。

バットガイド~チョークガイドの位置がかなりシビア。

先にここを確定させる必要がありました。

この事に気付いたのが、ティップ側から8個目のガイドを取り付けたときだった為、膨大なやり直しが必要となりました・・・

 

今回のロッドはオールダブルフットの為、ガイドを付けるだけでもいつもの倍の時間が掛かります。

そのため、このやり直しはかなりキツかった・・・

ガイドの位置決め~取付までで7時間も費やしてしまいましたが、ようやく全てのガイドの取り付けが完了。

 

 

テスト1

ガイドは合計12個。予定していたより1個少なくなりましたが実際のところどうなのかは、テストをしてみないと分からない。

漁港で簡単なテストを行いました。

曲げテストとキャストテストを行います。

今回は5号~10号のオモリでキャストテストをしました。

どの重さでもトラブルはなく、快適に投げられます。

 

そして曲げテスト。

適当なところにラインを引っ掛け、ロッドを思いっきり曲げてみる。

すると、ちょっと気になるポイントが出てきました。

これは見逃せないので、ガイドセッティングはやり直しです。

 

 

ガイドセッティングやり直し

めんどくさいが仕方なし。

見た目には妥協しますが、性能には妥協しません。

ガイドを7個外してセッティングし直し。

ガイドを1個増やして、合計13個で仕上げます。

当初の予定通りとなりました。

 

 

テスト2

ガイドセッティングを変えたので再びテスト。

今度はより幅広いウエイトを投げてみます。

15g~75gでテストを行いました。

 

ガイドが1個増えた分、パワーが上がっています。

トラブルなく15g~75gを投げることが出来ました。

作る前から70gまでは投げられるロッドになるだろうと思っていましたが、これなら80gでも問題なさそうです。

 

曲げテストでも、前日の改善点をクリア。

固めても問題ないところまで仕上がりました。

 

 

少し様子見

固めてしまっても問題ないところまで仕上がりましたが、実釣での様子も見たいので完成はもう少しお預け。

何回か使ってみてから決めようと思います。

 

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