市販されている数多くのルアーロッド(スピニング)に採用されているハイフレームガイド。
個人的にはPEライン使用時はメリットよりもデメリットの方が大きく出ると感じています。
今回は「PEライン使用時にハイフレームガイドは必要か?」という内容でお話していこうと思います。
ハイフレームガイドについて
KRコンセプトのハイフレーム型チョークガイド。
製品で言うと「KL-H」「KL-M」「KL-L」という型に当たります。
現在、市販されているショアソルト用ルアーロッドの多くが、バットにハイフレームガイドを採用しています。
ハイフレームガイドのメリット
ガイドフレームが高くなることによって、スプールから放出されたラインが急激に絞られることなく次のガイドに送られる為、失速が少なくなるというメリットがあります。
ある程度太さのあるナイロンラインやフロロラインを使う際には絶大な効果を発揮します。
ハイフレームガイドのデメリット
ラインがブランクから離れることによるパワーロスの増加と感度低下。
キャスト時のねじれも大きくなります。
僕がハイフレームガイドを嫌いな理由
ハッキリ言ってしまいますが、僕はハイフレームガイドが嫌いです。
ハイフレームガイドではキャスト時にバットパワーを活かせていない感覚が強く残るのです。
ベリーから上だけで投げているような感覚。
この気持ち悪さが許せないんです。
この感覚はどんなロッドでも共通して起こります。
1万円クラスのロッドでもG社のリミ○○ドシリーズでも似たような感覚。
もちろんブランクのレベルが違うので、全く同じ感覚にはならないのですが、バットが活かしきれないという点では同じです。
自分で組んだロッドも、ハイフレームガイドを採用していたロッドはやり直し。
ガイドを買いなおし、セッティングからやり直しました。
ハイフレームガイドを排除したロッド
アジングロッドのみガイドはそのままです。
ATガイドは残してあります。
理由としては、アジングロッドでキャストするときにバットまで思いっきり曲げることはないからです。
それともう一つ条件があって、「PEラインしか使わないロッド」である事。
PEラインオンリーの使用であれば、ローフレームガイドにしても問題ありません。
僕はルアー釣りは99%ソルトルアーであり、一部のライトゲームを除いてはPEライン以外を使うことはありません。
元々、ハイフレームガイドを巻いていたロッドは2本のエギングロッドのみだったのですが、2本ともやり直しました。
PEラインの使用ならローフレームガイドでも問題ない理由
PEラインであれば、ローフレームガイドでも飛距離が低下しにくいからです。
コシが強く、巻き癖が付きやすいナイロンラインやフロロラインであれば、キャストした際にラインがガイドに強く干渉し、激しく失速して飛距離が大幅に低下してしまいます。
しかしPEラインはコシが弱く、柔らかい。巻き癖も付きにくい。
だからラインの角度が急になるローフレームガイドでも干渉せずスルスルっと抜けてくれます。
実際ローフレームガイドにしても飛距離の低下は起こっていないどころか、むしろ飛距離は伸びています。
ローフレームにする際に徹底的にセッティングを見直し、何度もテストして完成させたからでしょう。
バットパワーがしっかりと引き出せるようになったうえに、抜群に抜けが良い。
某メーカーのテスターが「そのロッドメッチャ飛ぶやん!」と言うぐらいのレベルです。
市販のロッドにハイフレームガイドが多い理由を考察
分からない。と言ってしまえばそれで終わってしまうので、少し考えてみましょう。
- 僕が知らないメリットがある
- 大人の事情
とりあえずこの2点が有力?
僕が知らないメリットがある
PEライン使用時によるハイフレームガイドのメリットは、デメリットを大きく下回るというのが僕の結論なのですが、僕が感じられていないメリットが何かあるのか?
機会があればメーカーの開発者に聞いてみたいですね。
因みに某メーカーの超有名ビルダーさんとお話をさせて頂いたときは、「バットガイドを低くしたら抜けが良くなった」と言われていました。
全体のセッティングや使うルアー、ブランクとの相性があるから必ずしもこの限りではないと思いますがローフレームガイドでも、抜けが良くなるセッティングが可能だという事は間違いありません。
大人の事情
あまり考えたくはないですが可能性はゼロではありません。
あんまり言うと、アレなんでやめときます(笑)
最後に
多くのロッドに採用されているハイフレームガイド。
自分の釣りではそのメリットが活きるのか?デメリットが大きく出てしまうのか?
そこも考えてロッドを選ぶことが出来れば、より自分に合うロッドが見つけられるようになるでしょう。
ロッドビルドをしている方の参考にもなればと思います。
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